一つ目は、最低取引単位の倍率。日経225先物取引の最低取引単位は
日経平均(日経225)の1000倍で、日経225miniは100倍だ。
二つ目は呼値の単位(値段の刻み)が違います。日経225miniの呼値の
単位は5円。つまり、15,255円など5円刻みの値段で注文でき、5円刻み
で相場が変動する。
一方、日経225先物取引の呼値の単位は10円だ。15,250円,15,260円など
10円刻みの値段で注文を行うことになります。
先物取引とは、「ある商品」を、「決められた日」に、「今の時点で取り
決めた価格」で取引することと述べた。
日経225miniでいう「決められた日」とは、聞いた事あるかもしれないけ
どSQ算出日のことだ。
SQ算出日とは「3月、6月、9月、12月の第二金曜日」で、ここまで決済を
しなかった、日経225miniは、日経平均株価に採用されている225銘柄の
寄り付きの値段を基に計算された特別清算指数 (SQ=スペシャルクォー
テーション) で「清算」=決済されます。
日経225miniは、ほおっておくと「3月、6月、9月、12月の第二金曜日」で
強制的に決済されてしまいます。
ただし、日経225miniは、別にSQ清算日まで持っておかなければいけない訳
ではありません。
SQ算出日の前日までは自由に売買できます。
上記のケースでいうと、15000円が15100円になったときに、売って利益確定
しても良し。それが買った1分後でも構わない。
売買に期限があるのは、現物株の取引と比べてちょっと不便なのか。
現物株に比べて便利なところもあります。まず、日経225miniは信用取引の
空売りのように売りから入ることができる。高く売って、安く買い戻せば利益
が出ます。
下げ相場のときには便利なのです。他にメリットはあるのか?
デイトレードが何回でもできるよ。日経225miniは、株券が実在せず、指数を
売買するので株券の受け渡しがない。
そのため、売った値段と買った値段から利益や損失を計算し、その差額を受け
渡すことで取引を完了させる取引となっている。
このような取引を差金決済取引という。
差金決済だと、デイトレードで証券会社に資金が拘束されない。
現物株の取引における差金決済禁止の煩わしさがない。
日経225miniは証拠金が足りていれば、日計り取引が自由にできる。一日のうち
に何度でも買ったり売ったりできます。そういう意味ではデイトレイダーに向い
ていると言えるでしょう。
※自分の資金の許容度を越えた巨額の取引はしないように注意して下さい。
ちなみに、日経225miniは「日経225ミニ、ミニ日経平均先物、日経ミニ、
ミニ日経」などと呼ばれることもあるから覚えておくといいでしょう。